【公演のご案内】
小川絵梨子芸術監督が、その就任とともに打ち出した支柱の一つ、「演劇システムの実験と開拓」として、すべての出演者をオーディションで決定する「フルオーディション企画」。その第四弾としてお贈りするのは、2011年10月に倉持裕が新国立劇場に書き下ろした『イロアセル』。演出に作者でもある倉持裕自身を迎え、20年10月より公募を開始、11月末から約3週間をかけて開催したオーディションを経て、10名の出演者が決定しました。ネット社会やコロナ禍において、対面を必要とせず、言葉だけに頼るコミュニケーションツールが発達、増加した現代に、日常における対話や発言の在り方を、今改めて問いかける作品です。
【ものがたり】
海に浮かぶ、とある小さな島。その島民たちの言葉にはそれぞれ異なる固有の色がついている。言葉の色を可視化できる機械を装着することを強いられた島民たちは、いつ、どこで発言しても、その色によって誰の言葉なのかが、島のどこにいても特定されてしまう。そのため、彼らはいつも慎重に発言し、決してウソをつかない。ウソをつけない。
ある日丘の上に檻が設置され、島の外から囚人と看守がやって来る。彼らの言葉には色がない。発言が特定されることもない。そして、彼らの前で話す時だけは、島民たちの言葉も色がなくなることが判明する。
やがて島民が次々と面会に来て、打ち明け話をしていく。これまで隠し続けてきた島民たちの本心が徐々に明かされていく......。
【作・演出】
倉持 裕
【キャスト】
伊藤正之、東風万智子、高木 稟、永岡 佑、永田 凜、
西ノ園達大、箱田暁史、福原稚菜、山崎清介、山下容莉枝
【観劇サポート(無料)】
*どの席でもご利用いただける、ポータブル字幕機をお貸出しいたします。
*ポータブル字幕機には客席内のアナウンス放送も表示されます。
*受付には手話通訳者、要約筆記者が常駐いたします。
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